このほど、AOI(葵・青い)と命名された蒼いBRUNO。海を渡ってまいりました。

更新が遅くなってしまったのですが、5月末日のこと。BRUNOでニッポン各地を旅するツール・ ド・ニッポンで訪れたのは、香川県の小豆島。ところが気合い十 分、五月晴れ!を想像していた私の耳に、思いもよらない情報が飛び込んできたのは、開催の数 日前。

“なに?雨予報!?” いやいや、雨が降るなんてこれっぽっちも思ってやしませんよ。しかし、さ すがに2日前の降水確率100%には、まいりました。参加者への直前案内にも、“念入りに雨対策 を”と呼びかけて迎えた当日……雨あがりの霧の朝、清涼な空気に包まれているじゃないですか!

まぁツールドといえば、なお決まりの嬉しい奇跡で、2015年シーズンが幕を開けたのでした。 東は東京から西は大分と、各地から船や、船とバスを乗り継いで土庄港へと続々と集まる参加者 の皆さん。BRUNOの点検とフィッティング、自転車の乗り方、集団で走行する際の注意点などを 伝え、準備体操を済ませたところで、いよいよサイクリングスタート。

小豆島は、外周をぐるっと1周して約100km。瀬戸内の美しい海に浮かぶ島ということもあっ て、サイクリストにも人気の場所なのですが、そこを、ツール・ド・ニッポンでしか体験できない 1日にするのが私の仕事。

小豆島のBRUNO BOYZ(後日、ご紹介しますね)と、試走・下見の段階から相談・検討を重ね て完成したルートは、山あいの棚田、暮らしや伝統を訪ね、峠を越える達成感、ご褒美のクルージングに、島の大切な食文化とのふれあい……詳しくは、BRUNOPAPERSKY、小豆島町との合作によるBicycle Mapをご参照ください。

山あいに広がる棚田の風景は、私が各地を走るときに好んで選ぶもののひとつ。とりわけ、そこ に暮らす人たちの気配を感じられるのが嬉しいのだ。カルガモの親子が住む川沿いの小径、棚田 の間の畦道、散歩する人たちと挨拶を交わして軽快に抜ける。しばらく続くゆるい坂道も、こう して走れば気持ちも軽やか。

そうこうしているうちに辿り着いた先は、中山農村歌舞伎。歌舞伎小屋からつづく、小豆島サイク リングのつづきは、後編につづきます。

KaO